雰囲気がピリピリしている職場で人がどんどん辞めていく…
しかしある取組みをしたら、辞める人もいなくなり明るい職場に変わった!
そんな体験談をご紹介します。
年収 :300万
従業員数 :2059人
雇用形態 :正社員
業種 :通信業
職種 :接客営業
おもな仕事内容:接客、販売、売り上げ管理、在庫管理、勤怠管理等 店舗責任者
勤務地 :神奈川県
人がどんどん辞めていく離職率が異常に高い職場⇒ある取組みで雰囲気がピリピリした職場から、明るい職場に変貌!
どんな悩み?⇒ 離職率が以上に高く、スタッフの定着しない
これは私が人生で初めて正社員になったときの体験談です。
仕事内容は、携帯電話販売店での接客営業です。
その店舗は老舗で集客もそこそこあるお店でグループ内でも注目されていたのですが、なんと店長が突然やめてしまったのです。
そこで新店長として私が派遣から引き抜かれて、正社員として店舗責任者となりました。
当時の私の上司に店長としての様々なアドバイスを頂いたのですが、日々の業務ももちろんですが、秘密裏に課せられた使命が「離職率の低下」でした。
1年続けば長い方で、半年で何人もスタッフが変わるんだそうです。
悪い噂ほど広まるのは早く悪評高いお店になっていました。
正直クレームなどもあるので離職率が低い業界とは言い難いですが、それにしても悪過ぎるなぁ、というのは私の初見でした。
考えられる様々な原因とその解決策をいくつか練りながら、初日に出社したことを今でもよく覚えています。
どんな対策を講じた?⇒ 一人一人にやりがいと信頼を与える取組みを
私が赴任し、すぐ感じたことは、お店自体の主導権を派遣社員が握っている実態でした。
当時は派遣法が変わる前で、長く働いている派遣さんが多かったんです。
その分場数を踏んでおり、能力がとても高い派遣スタッフが多かったんです。
上記にも書いたようにクレームなどもある業界なので、否応なしに職場自体がギスギスすることがどうしてもあります。
そういう時はまだ未熟な正社員が目に付くのでしょうか?
いじめとは違くて、筋が通った話で派遣社員から指導を受けていたのです。
(ちょっとあの言い方はきついなぁ)と内心何度も思っていたのですが、まずは状況を判断することが先決であるとすぐに行動は起こしませんでした。
話によると前店長もあまり能力が高くないというか、嫌な仕事はしない方だったようで、派遣スタッフから圧力をかけられていたようです。
まずはこの派遣スタッフ対策を実行しました。
● みんなに振り分けられている仕事の負担を減らすため、店長である私がサポートにまわった
大なり小なりスタッフには仕事が振り分けられていました。
その中でも派遣スタッフは故障関係などシビアな仕事を行っていたため、少なからず日々の仕事でもストレスを感じていたと思ったのです。
そこで私はみんなが行っている仕事を聞き、そこに私も交えて一緒に作業を行うようにしました。
正直理解するまで時間もかかりましたし、私自身の仕事を後回しにしていたので、残業の毎日でしたが、まずみんなを知ること、そして私を知ってもらうことが人間関係の始まりであると私は確信しており、それを実行に移しました。
● みんなの得意分野を伸ばし、褒める作戦
仕事が出来ない、と簡単に人間を切る捨てる方もいますが、私はそれがとても嫌いです。
苦手な仕事はもちろんあるでしょうが、どんな人にも長所があり、それを伸ばし、成長させる環境づくりを考えました。
例えばイラストであったり、電話対応であったり、手続きの時間であったり、お客さん対応にしても、人によって得意不得意があります。
それをうまい事振り分けをし、今までの担当を大幅に変えたのです。
私が来るまでの状態ではあまりにも仕事量自体にばらつきがあり、個人の負担のバランスが悪過ぎたのです。
提案した時は賛否両論でしたが、しっかりとみんなの意見を取り入れ、最終的には私が責任を持つという形で半ば強引に実行しました。
どのように改善した?⇒ ピリピリとした雰囲気の職場が、スタッフ同士の笑顔と交流が増えて明るい職場に変わり辞める人もいなくなった
まずみんなの仕事に干渉することで、一番変化を見せたのが派遣スタッフの私への対応でした。
たまにあだ名で呼ばれましたが、それも信頼の証だと思い、ポジティブに受け止めました。
そして次第に派遣スタッフが私に本音で語りだしたんです。
皆やはりお店の状態には危機感を感じていて、どうにかしたい気持ちはあり、自分たちが厳しすぎるのか?と自問自答していたようです。
この時点で作戦はおおむね成功したと思いましたが、彼女たちの自分自身への非難を捨てて貰い、頼りにしている気持ちを素直に伝えました。
得意分野を伸ばす作戦も効果的で、これで派遣含めすべてのスタッフの交流が圧倒的に増えました。
気が滅入るような手続きを受けたスタッフを慰めたり、売り上げ目標を達成した時はスタッフ全員でお祝いをしたものです。
一番印象的だったのは、私の見切れていないところでスタッフが泣いており、それを他のスタッフが教えてくれた時でした。
私が来た頃のお店であれば我関せずといった感じの空気でしたが、あの報告は嬉しかったですね
涙を流していたスタッフも最終的には笑ってくれて、「俺に泣かされたって言っていいからね」と冗談を言いました。
同じ悩みで苦しんでいる方へのアドバイス
今思えばですが、赴任当時のお店はいじめに近い状態でした。ベテランは堂々と君臨し、他のスタッフは怯えながら仕事をしている。
言葉はないけれど、そういった職場環境って立派なパワハラです。
約二年ほど店長をしましたが、寿退社を覗けば離職者はいませんでした。
セクハラは論外ですが、理由もなくストレスを感じるほど働きずらい職場を変えるのはやはり上司であり、物事には必ず理由があるものです。
立場次第で自由に動けないこともありますが、まず人間関係で悩んだら、事の原因を考えましょう。
個人同士の問題であれば当人同士の話し合いで解決してほしいですが、会社全体の問題であれば、しっかりとした理由と根拠を持って上司に相談しましょう。
直属の上司が話を聞いてくれなそうであれば、もっと上でもいいです。
どんな仕事でもポジティブな環境があって、初めていい仕事が出来るものです。勇気をもって一歩踏み出してみて下さい
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